在宅介護?それとも施設介護?選択のタイミングについて

在宅介護が無理になってきたら

在宅介護をしている中で、このまま在宅介護をすることは難しいかもしれないと感じることはあるものです。
常にだれかがそばにいて介助をしなければならなくなってきたり、介護と家庭や仕事の両立が難しくなってきたり、ということが出てくると自宅で介護を続けることはかなり難しくなってしまいます。

そういったとき、在宅ではなく施設に家族を預けことに罪悪感を抱く人も少なくないです。
しかし、実際には在宅介護を無理に続けていると被介護者も精神的にも肉体的にも限界が来てしまい体調を崩したり事故やトラブルを起こしたりする可能性もあります。
状況によっては施設入所も検討するようにしましょう。

在宅介護も施設介護もメリットとデメリットがある

在宅介護にも施設介護にもどちらにもメリットとデメリットがあります。
きちんと両者の特徴を確認し、自分たち、介護者、皆にとってベストな選択を選ぶことが大切です。

さらに、施設介護を選んだ際にも施設も一つだけではありません。
いろいろな施設がありますからどういった施設を選ぶべきかについても考える必要があります。

在宅介護の最大のメリットは住み慣れた環境で生活ができること、自分のペースで生活ができることです。
そのため多くの人は自宅で過ごせるほうが快適であると感じて在宅介護をできるだけ続けたいと考えます。

しかし、在宅介護を続けることは家族にも負担が生じてしまうものです。
介護は何年続くかわからないですし、時間の経過とともにどんどんと介護の内容もハードになっていきます。
そこで無理が生じてくるようであれば施設介護を検討した方がお互いにとって良い距離感で過ごせるようにもなってくるのです。

施設介護のメリットはやはり、プロが介護をしてくれる安心感があります。
自宅介護では介助方法もわからないことが多く、そうなってくると介護者がけがをしてしまう危険も出てきますが、施設ではプロが解除をするので事故のリスクは少ないです。
ただ、その分費用はかなり掛かってきますから金銭面での負担は大きくなります。

自宅介護と施設介護は人によって合っているものが違う

施設介護はかわいそう、というイメージを持っている人もいますが、そのようなことは決してありません。
中には施設介護で同じような年齢、状態の人たちと過ごすことで刺激を受けて元気になるという人もいますし、脳が活性化されて認知症予防ができる場合もあります。
毎日レクリエーションなどもあり楽しく過ごしている人も多いです。

ただ、コミュニケーションをとるのが苦手、一人で過ごしたいというタイプの人にはこういった生活は負担になります。
そのため人によってどちらが合っているかは違っており、介護者も被介護者も自分たちにベストだと思える選択をすることが大切です。