介護で辛くなったら相談しよう

介護における精神的負担

介護は家族であればして当然という風潮があります。
しかし、実際には介護というのは一時的なものではなく、何年、何十年と続くものです。
特に近年では少子高齢化が進んでいることもあり、介護における一人当たりの負担はかなり大きなものになっています。

こういった状況から介護をしている中での精神的、肉体的な負担からつらい思いをしている人も多いです。
介護があるために友達と出かけられない、介護があるために仕事が思う存分できない、など制約も出てくることがあります。
介護で負担が重なってくると被介護者が体調を崩したり精神的なバランスを崩したりして病気になってしまったり、トラブルを起こしたりすることもあり、未然に防ぐことが大切です。

在宅介護に限界を感じたら

在宅介護が続くと介護疲れによって体調を崩したり精神的なバランスを崩したりする可能性があります。
介護者も被介護者も共倒れになるような状況は避けるべきです。

そこで、最近では介護に対して一人で立ち向かうのではなく社会全体で支えようという風潮が出てきています。
在宅介護の悩みは抱え込まず必ず周囲に相談をするようにしましょう。

在宅介護の限界を感じたら取り組みたいこと

在宅介護に限界を感じたら、まずは一人で抱え込まないようにすることです。
自分がつらい思いをしていることは周囲に伝えていかないとなかなか伝わりません。
特に介護は孤独になりがちですから、自分の気持ちを共有できる相手を見つけるようにしましょう。

介護の相談はケアマネジャーや地域包括支援センターといったところや高齢者福祉課、病院など様々な場所で相談をすることができます。
すぐに対処法が見つからなかったとしても、まずは相談ができただけでも精神的に楽になることも多いです。
抱え込みすぎず、まずは相談をする機会を設けましょう。

次に受けられる介護保険サービスやケアプランは積極的に受けるようにします。
現状のプランが合っていなくてより介護を必要としている場合も少なくないです。
自分の状況とどういった改善が必要か、ということをケアマネジャーと話し合うだけでも自宅での新たな取り組み方が見いだせたり、新しい介護保険サービスを試してみたりといった建設的なアクションを提案してもらうことも可能です。

もしも介護の必要度が高まり、自宅でも24時間ずっと介護が必要な状況になってきたら施設への入所も検討する必要があります。
在宅介護をしている人は施設に入所させるとかわいそう、といった不安を感じる人もいますが被介護者が先にダウンしては意味がないです。
無理なく介護ができる環境が介護者にも被介護者にもベストな環境ですから、施設入所も一つの方法として検討してみましょう。