転倒を防止して怪我から守ろう

高齢者に多い転倒事故

高齢者になるとどれだけ気を付けていても予想もしなかった場所で転倒してしまうことがあります。
そして、転倒をした際に大きなけがをしてしまうことも少なくないです。

高齢になって転倒事故を起こし入院生活をすると、体の筋肉が著しく落ちてしまったり、認知症の予備軍になってしまったりといったトラブルの原因となることもあります。
そこで、日頃から転倒防止のためにできる対策はしておくことが大切です。
住み慣れた家であっても突然転倒することもありますから、今一度転倒防止のためにできる取り組みを確認しておきましょう。

転倒防止のためにできること

転倒防止のために誰もが最初に取り組むのがバリアフリー化です。
しかし、バリアフリーをしただけでは店頭鵜を完全に予防できるわけではありません。

高齢者の転倒対策としては、バリアフリーはもちろんですが、それ以外にも転倒した際のダメージを減らすことを考えることが大切です。
高齢になってくると反射神経が鈍ってくるために転ばないようにと手を出そうとしても思うように出せなかったり、思っている通りに体が動かせなかったりすることで転びやすくなりますし、転んだ際の受け身がうまく取れなくなります。
そこで転倒した際に受けるダメージも大きくなりやすく、場合によっては頭にダメージを負ったり寝たきりになったりする可能性もありまるからできるだけ転倒した際のダメージを軽減させるのはとても大切なことです。

高齢者は人によって転倒しやすい場所、歩き方のクセといったものがあります。
特に人によっては麻痺が出てくることもありますから、そういった場合には対処が必要な場面も違ってくるものです。
そこで、その人の歩き方に応じて必要な対処を考えていきましょう。

転倒しやすいシチュエーションを減らす

転倒防止のためには転倒しやすい場面を減らすことも大切です。
例えば、高齢者が転びやすい場面として座っている状態から立つとき、後ろを振り返る時といったものがあります。
そこで、立ち上がる時には介助をするようにしたり、後ろを振り向かないように声をかけないようにしたりということも大切です。

他にも人によって苦手な動きがあるものです。
歩きながら別の行動をしようとしたり、ドアを開けたりトイレのふたの開閉をしたり、などといったものは苦手に感じている人も多くいます。
やはり、手が自由な状態が維持できないと転びやすいですし転んだ時のダメージも大きくなりやすいです。

そこで、できるだけ手が常にフリーな状態にできるよう配慮をすることも大切になってきます。
洋式トイレのふたは常に開けておくようにしたり、歩きながら手がふさがらないようにものは持たないようにしたり、そういった工夫だけでも転倒防止には大きく役立つのです。