在宅介護での薬の管理や飲み忘れ防止策

在宅介護で意外と多い薬の飲み忘れ

在宅介護をしていると毎日いろいろなことの介助をする必要があります。
介護をしている人たちは、介護だけに専念できる環境にある人はほとんどおらず、多くの人は育児や家事、仕事をこなしつつ介護をしていますから、とても忙しいです。
そういった中ではどうしてもいろいろとミスも出てくることがあります。

介護中に意外と多いミスとしてあるのが薬の飲み忘れです。
医師から処方されている薬を飲んでいる人はとても多く、さらに人によっては薬が数種類あり、なおかつ飲むタイミングもいろいろと別れていて複雑なこともあります。
そうするとついついうっかりと飲むことを忘れてしまったり、どの薬をどのタイミングで飲ませるのか混乱して間違えてしまったりということも出てくることがあるのです。

薬の量によっては介護者では管理しきれず被介護者がきちんと管理する必要が出てきます。
飲み忘れによって体調不良を起こしてしまうこともありますから、そういったことが起きないようきちんと対策をしておくことが大切です。

薬の飲み忘れ対策としてできること

薬を飲み忘れないための対策は人によって様々です。
しかし、種類が多い場合にはできるだけシンプルで分かりやすい管理をする方が飲み忘れを防ぎやすくなります。

例えば、薬のパッケージにいつの薬か書いておいて忘れないようにするという人もいますが、これだと薬自体を確認しないと飲み忘れていることに気付けないです。
そこで、食卓や目立つ場所にピルケースにまとめていれておくと忘れにくいですし飲み忘れたとしてもどのタイミングで飲み忘れているのかがすぐにわかります。

作業としては面倒ですが、薬を受け取ったらそのタイミングでピルケースに用法用量通りに薬を配分していくのです。
そうすると必要なタイミングで決められた場所の薬を飲むだけでいいので忘れにくくなります。

また、ピルケースに入れる作業が面倒くさい、ピルケースだと小さくて管理がしにくいという人は、最近ではウォールポケットタイプのピルケースもあります。
これは目立ちますし、薬をポケットにいれておくだけなので仕分けも簡単です。

スマートフォンを活用する

ある程度生活リズムができている場合、飲み忘れを防ぐためにスマートフォンのアラーム機能を使って薬を飲むことを通知するのも一つの方法です。
食後の時刻に合わせてタイマーをかけておけばタイマーがなることによって薬のことを思い出すことができます。

スマートフォンであれば毎日決まった時間に確実にアラームを鳴らしてくれるので飲み忘れを防ぎやすいです。
被介護者も介護者もアラームが鳴ることで薬のことを思い出せるので簡単で管理もしやすいです。