施設におばあちゃんが多い理由

おばあちゃん

介護施設の利用

高齢化社会が進み、元気なお年寄りが増えたと感じる人もいるでしょう。
定年後でもまだ現役で働き続ける人も多く、老後もできるだけ働きたいという希望を持っている人もいます。
しかしその反面、年齢とともに体の衰えを感じる事も増えてきます。
体力的な問題でしっかり休息をとると解決できますが、思う様に自分で体を動かせなくなってくると介護が必要になります。

家族に面倒を掛けるのは抵抗があるという人も多く、施設に入ってなるべく家族の負担を減らしたいと考える人もいます。
それぞれいろんな思いを抱えながら、なるべく快適な介護生活を送りたいという希望おもちながら日々生活を送っています。

平均寿命と利用者

医学の進歩によって、何歳になっても健康的な体を維持しやすくなりました。
その結果今では定年後でも平均寿命で20年以上長生きする時代になっています。
老後や余生をどう過ごしたいのか、本人の意思も尊重して介護生活を迎えるのが理想的です。

平均寿命は男性80歳、女性86歳となり女性の方が長生きする傾向になります。
そのため女性の方が介護施設の利用が多いのが特徴です。
施設によっては利用者の約8割近く、女性を占めているというところもあります。
介護する側にとっても、一時的な時間でも解放され自由な時間を過ごす事ができます。

また介護者にとっても同世代の人と話をする機会として、楽しい時間を過ごす事ができます。
義父の施設に尋ねた時も男性よりも女性の方が多いという印象があり、何気ない世間を楽しそうに話していたのが印象的でした。
これからも元気な高齢者が増えていることから、70代後半から80代ぐらいから介護施設を利用するという人もいるでしょう。
そういった人が増えてくると平均寿命的に考えても女性の入居者の方が自然とおおくなっていきます。

集団生活の適性

介護施設では、一日のスケジュールが決まっていて、集団生活を行うところが多いです。
多くの人と同じ時間を過ごす事が増えるため、おしゃべりなどが好きな女性にとっては楽しい時間となるでしょう。
それに対して男性の場合は、男としてプライドやプライベートでの集団生活の経験がとても少ない男性が多いです。

今まで仕事中心で生活をして来た男性の方が趣味を持っている人が少ないです。
仕事以外でも付き合いが少ない分、介護施設という新たな環境で多くの異性と一緒に生活を共にすることになかなか慣れる事ができない男性も多いです。
まだ介護が必要ではないとプライドも強く、介護施設での生活が男性の方が苦手と感じるのではないでしょうか。

それに対して女性の方は輪を作り共に生活をしようと楽しむ人の方が多いのが特徴です。
定年前からもプライベートでの趣味の時間を持ったり、子供の付き合いで仲良くなるママ友がいたりと家族以外で人とかかわる時間を大切にしている人が多いです。
そのため介護施設ではまた新しい仲間との出会いを楽しみながら利用しています。