「世帯分離」を教えてもらい検討中…

2つのカップ

介護の一番の問題点

今高齢化社会を迎えて、誰もがいつ介護をするか分からない時代になっています。
人によって年の取り方も異なり、介護生活が何年も続く人もいれば、急に病気で亡くなってしまう人もいます。
人の最期は分かりませんが、医学の進歩によって病気の治療や予防に高い効果が得られるようになりました。
大きな病気にならず年を重ねていくと自然と介護が必要な生活になってしまう可能性が高くなります。

今どこでも介護施設が多く建設されるようになり、介護の需要が高くなっているのが解ります。
昔は在宅介護をすることが多く、24時間身内が介護をするのが必然になっていました。しかし今では、共働きの世帯も多く同居をしていても介護に専念する事が難しくなっています。

また高齢者同士の介護や介護が必要にもかかわらず一人暮らしをしている人なども増えています。
そういった様々なニーズに応じて、介護とどうかかわっていくのかが問題になっています。
なかでも金銭的な問題は大きく、介護費用の為に仕事をしなくてはいけない人も増えています。

介護費の算出

介護をどのようにしていくのかという点で一番問題になっているのが、介護費用です。
介護施設が増えていますが、毎月の介護費用の負担は大きく、今までの生活を維持していくのはとても難しくなります。
なぜなら介護費は、本人が住んでいる世帯の所得に応じて算出されるからです。
介護を受ける本人の収入だけでなく同じ世帯として戸籍に登録している子供に収入がある場合、介護保険の一割負担額の上限が異なります。

本人の収入が国民年金だけの場合、年間の収入が80万円以下になり第2段階の1万5千円が負担上限になります。
しかし同じ収入でも子供と同じ世帯で課税している場合、第4段階になり3万7千円と負担額が倍以上になります。
介護を必要とする人の収入が同じにもかかわらず、子供と同じ世帯員となっているだけで介護費の負担がとても多くなります。

介護費を軽減する方法

そこで介護費の負担を軽減する方法の一つとして、世帯分離をする方法があります。
子供と同じ世帯で生活をしている場合、当然住民票が一緒になっている場合がほとんどです。
そのため子供の扶養に入っている場合が多く、介護本人と同居人全ての収入によって介護保険の負担額が決まります。
介護を受ける人の収入が同じでも環境の違いで経済的には不平等になってしまいます。

そこで世帯は同じでも世帯分離をすることで、介護費の負担をするという方法があります。
たまたま友人も同じ時期に介護をしていて、世帯分離をしたら介護費が大幅に軽減できたという話を聞きました。
世帯分離とは介護を必要とする人とその人以外の世帯を分離する事で収入を減少させることができ、1割負担額の上限をさげることができます。

各自治体によって手続きができますが、場合によっては受け付けてもらう事ができない自治体もあります。
簡単に手続きをしてもう事ができない場合もありますが、もしできた場合大きく負担が減る為一度相談してみる事がお勧めです。