トイレに間に合わせるコツ

トイレは早め早めの声掛けで解決

介護の際に苦戦をするポイントの一つが、トイレです。
いわゆる排せつ介助ですが、本人が尿意を感じたタイミングでトイレに移動をすると、トイレを失敗するというケースが少なくないでしょう。
トイレの失敗は、本人が一番辛く、ご家族も辛い思いをしますので、失敗をしないためにも、出来るだけ早め早めに声掛けをすることが大切です。

トイレに行く時間を定期的に決めてしまい、その時間に声掛けをすることで、トイレの失敗を無くしやすくなります。
大体の場合、昼間は2、3時間おきに一回、食後数十分後、就寝前のタイミングで行くように心がけることで、失敗を減らすことが出来るでしょう。
トイレに行きたくなるタイミングには個人差がありますので、本人に合わせたタイミングで声をかけられるようにすることが大切です。

声掛けの仕方に気を付けましょう

声掛けをする際には、本人の意志を尊重して、本人を上手に促すことが大切です。
ただトイレに行こうと言われるよりも、トイレに私が行きたいから、一緒に行かない?というような誘い方をされる方が、聞かれた本人の気分が変るでしょう。

また、声掛けを何度もしてしまうと、本人の気持ちを傷つけてしまう可能性があります。
失敗をさせないようにすることが確かに大切ですが、場合によっては精神的ダメージを与える、自尊心を傷つけることに繋がりかねません。
あくまで普通に話しかけるように、何度も聞いてしまわないように、声掛けの方法には十分注意をしてください。

トイレは非常にデリケートな問題ですので、気配りを行うことを忘れないようにしましょう。

本人の様子をチェックしてみて

本人がトイレに行きたがったらトイレに行くようにしたいという場合。
出来るだけ、本人の申し出を待つのではなく、こちら側が察することが出来るように、日ごろの状態をチェックしておくことが大切です。
ある程度我慢をしてからトイレの意志を伝える方もいますので、そうなると、トイレを失敗してしまう方が少なくありません。

例えば、目線がやたらと泳いでいる、そわそわと落ち着きがないというシグナルを発している場合。
トイレに行きたがっているサインかもしれませんので、トイレの声掛けを行いましょう。
また、何か言いたそうにしているという場合も、トイレの可能性が高いです。

本人を出来るだけ観察するようにしていると、トイレのタイミングが少しずつ分かってくるようになります。
ですが、稀に全くと言って良いほどシグナルを出さない方もいますので、そういった方の場合は、時間を決めてトイレの声掛けを行うべきでしょう。
失敗をするとお互いが辛い思いをしますので、事前にトイレに行くタイミングを話し合うことも大切です。